特殊詐欺減少も自責の念、自殺 被害者の心の傷深く 仕事と関係ないこと

京都新聞 2016.02.01 夕刊
特殊詐欺減少も自責の念、自殺 被害者の心の傷深く

京都新聞の記事です。
特殊詐欺、つまり電話で孫や子供を装って、事故をしたとか、会社のお金を横領した、いくらいくらお金を払えば、見逃してくれるので、お金を振り込んでとか、もうすぐ、上司がお金を受け取りにくるからお願い、という詐欺です。
こういった詐欺にあった人って、心に深く傷を負って、ときに自殺することすらあるとのこと。
当人にしても、あとで落ち着いて考えれば、つじつまが合わなかったり、孫に一本電話さえすれば防げたのにと自己嫌悪に陥るし、悔いを生じせしめるでしょうし、家族や配偶者からも、なにバカなことをやってんだと責められる、そして、自分が悪いのであると他者に相談することもできなくなってしまう。
悪いのは詐欺師ですのに。

多分、家族も配偶者も理解はできても、どうしようもない感情のはけ口を被害者に向けるのでしょうね、幼児虐待が社会問題になっていますが、人は弱いところ、弱い人へと不満や感情の
楔を打ち込みますから。

そして、大きなお金となると、それで一気に生活が変わってしまいます、詐欺というのはとても重い罪ですね。
でも、騙される人が悪いのではなく、騙す人が悪いのだという認識を共有していかないと、どんどん不幸になってしまう。
これは難しい問題で、到底、私にはその解決方法など見通すことはできませんが、こうやってつらつらと書くことで、特殊詐欺周辺のこもごもが、この文章を読む人の意識の何処かに残ればいいなと思います。
ほんとに、相手はプロ、これで飯食ってる奴らです、こちとら、素人、敵うはずありませんよ。

ま、ここで文章を終えれば、つまらないので、少し考えてみます。

何故、騙されるのか。それは、単純に自分で考えることができなくなるからです。
孫が交通事故を起こした、いま、ここで50万円を払えば、という設定を仕掛けられたとき、本当に孫が事故を起こしたのか、任意保険に入っているはずではなかったのか、あとあと、面倒なことになるかもしれないのだから、ちゃんと警察に届けるべきではないのか、考えることはいっぱいあるのですが、相手もプロですから、そういった思考をさせないように揺さぶりをかけるのでしょうね。人は自分自身が「考える」ということが出来なくなったとき、単純なほど他人の考えを採用してしまいます。
いわゆる、パニックにより、正常な判断ができなくなったというものですね。

感情が理性を凌駕してしまった、そう考えるなら、いくらその人が年を取っていても、頭の中は幼いと言ってもよいのかもしれません、子供という意味において。
言い換えれば、人生経験が少ない。だから、もしも、人生経験が多ければ、騙されなかったかもしれません。
自分の人生は一度限り、でも、小説を読めば、もう一つの人生を経験できます。自分自身の人生ではありませんけど、それでも、ちょっとは人生経験が増えます。あぁ、あの主人公はこのとき、こんな風にしていたなぁって。

いわゆる名作と認知されている小説をできるだけ多く読むことが、パニックになりにくい処方ではないかと思うのです。

こんなふうに書くと、読む時間なんてないとおっしゃるだろうし、そもそも、難しくて読めないとおっしゃるのではないかと思います。
時間はあります、24時間のうち、30分程度の時間を割けないというのは、端から読む気がないだけです。また、難しくて読めないというなら、這うように一行一行、声に出して読めば、少しはわかってきます、薄皮を一枚一枚はがすように理解していけばいいのであって、名作を一度読んで理解できたとするなら、それは名作でありません。
小説を読むことで、多くの人生を経験すること、それによって、子供から大人になり、理性で感情を抑制出来れば、詐欺にも随分合わなくなるだろう、なんて思ったりします。

短い記事から、思ったこと、我が身振り返らず、つらつら、書き遊んでみました。